子供の癇癪(かんしゃく)の5つの対処法

子供の癇癪(かんしゃく)の5つの対処法

子育てコーチの石谷二美枝です。
今日は子どものかんしゃくの正しい対処法についてお話します。

ほとんどの親が二歳児くらいになると「育てにくいとか」「魔の二歳児」
と言われるようになります。

この時期になると今まで穏やかで協力的だった赤ちゃんが要求の多い、扱いにくい幼児に変わります。

子どもが初めてかんしゃくを起こすとき親もはじめてなので困惑します。
引き金は些細なことが多いかもしれません。

例えば、
パズルで遊んでいて 1 ピースがはめられないとき
お菓子の箱が明けられないとき
遊びたいのに遊ばせてもらえないとき
何かしたいのにさせてもらえないとき
コレといった理由がないときです。

一部の幼児はときにひどいかんしゃくを起こすときがあります。
かんしゃくはごく短時間で収まるときもあれば長時間続くときもあります。

床に身を投げ出してバタバタしたり
足を踏み鳴らしたり
ごくまれに2,3秒意識不明になるようなときもあります。
こうなると親も心配で怖くなりますよね。

かんしゃくは不機嫌なかんしゃくと深刻なかんしゃくと区別して対応しましょう。
深刻なかんしゃくとどこを区別したらいいのかと思いましたよね?

意識不明になるといった状態は深刻なかんしゃくです。
それを区別するにはよく観察することが大切です。
それについてはまた別の機会にお話しますね。
今日はかんしゃくの正しい対処法についてお話します。

ポイントは 5 つです。
1 つ目 子供の声と同じボリュームで対応しない
子どもの声より少しボリュームを抑えて静かな声で対応した方が
親に注目してくれるようになります。

2 つ目 騒いでいるときの子どもに注目しない。
子どもは親の視線や注目を浴びたいので、視線や注目を浴びるためだったら大きな声をあげたり騒いだりしたり要求が大きくなります。

本人が意識してそうしているわけではありませんが経験値として
こうしたほうが親の注目を集めることができると学んでいる傾向があるのです。

なので、注目を浴びたいのなら良い行ないをしたときと学んでもらうためにかんしゃくを起こしたら注目をしません。

お母さんは「かんしゃくを起こしている間は○○ちゃんの方を見たいよ」と宣言して注目しないようにしましょう。

そして、かんしゃくが治まったら視線を合わせ注目してあげます。
公共の場でこういう場面になることもありますよね?

ひんぱんにかんしゃくを起こすタイプのお子さんには出かける前に
「○○したらこうするよ」と約束するようにしてください。
例えば、
「騒いだら帰るよ」ではなく
「騒がなかったら、帰りにアイスを買って帰ろうね」と話しかけて出かけるようにしましょう。
できれば、約束するだけでなく事前にリハーサルするといいでしょう。

3 つ目
やめるように指示しましょう。
子どもに叫ぶこと!音を鳴らす事!をきっぱりとやめる様に指示しましょう。
物を投げるのをやめなさい。
大きな声で叫ぶのをやめなさい
とはっきりと指示しましょう。

4 つ目
不機嫌が続くようであれば何が問題なのか原因を分析しましょう。
意外と親の方に原因があることが多いのです。
いつもと違う順番だった。とか
きょうはお兄ちゃんの水筒を代わりに持たされたというようなことです

この年齢の子は臨機応変にできません。
モンテッソーリ的に表現すると秩序の敏感期といって順番や習慣 場所 所有物に非常にこだわります。
決まっているパターンでないと拒否したり、所有物が入れ替わっていたりすると嫌がります。

大人にしてみたら、「こんなことにこだわってどうするの?」と思うかもしれませんが、2 歳の子どもにしてみれば臨機応変にできないので、この辺は親の方が配慮してあげてください。

何度かかんしゃくを起こしていくと、その子のパターンが見えてくることもありますので、よーく観察してあげましょう。

5 つ目
そして一番大切なのは
かんしゃくを起こしていないときにたっぷりと関わってあげることです。
かんしゃくを起こさない方が得だなとわかるようになれば、かんしゃくを起こさないようになります。

それから
かんしゃくの芽は小さいときに摘んでおいたほうがよいです。
ほったらかしにしておくと成長して大きくなってからも、大声をあげたらいうことをきいてくれる、暴れたら自分の思い通りになると学習するからです。

今日は子どもとかんしゃくについて正しい対処法をお話しました。

まとめると
子どもの声のボリュームより小さい声で話す
かんしゃくが始まったら注目しない
かんしゃくをやめるようにきっぱりと言う
かんしゃくの原因を分析をする
かんしゃくをしていないときに十分にかかわる
この 5 つです。