子育てコーチ養成講座15期生の声

子育てコーチ養成講座15期生の声

① 子育てコーチ養成講座を受講した動機

ただ単に「子どもが大好き」といった理由で保育士になり、三十六年間ずっとこの業種に携わってきましたが、その間、時代の流と共に、子ども達の取り巻く環境の変化を強く感じてきました。

物が溢れ、便利な世の中になっても、なかなか子育て環境が充実してきたという実感はなく、逆に子育てに不安や悩みを抱え、誰にも相談できずに、一生懸命頑張らなくてはと背伸びをしている親の相談にのる機会も多くありました。

そんな中、相談者の心に耳を傾け、ゆっくりと話を聴くだけで、元気になっていく姿を目にしながら「子育ては楽しい!やっぱりこの子を産んでよかったなぁ」と感じてもらえる家族がたくさん増えてくれると最高にうれしいことでもあるし、何よりも私も元気をもらえると感じる機会がたくさんありました。

数年前から、私自身この職業をリタイヤした後も、「やっぱり子育て中のお父さん、お母さんが、笑顔で自分らしい子育てをしていきたいと思えるような応援団であり続けたい。」そう感じるようになりました。

今回、本当にタイミングよく、子育てコーチ養成講座の情報を得て、私自身のスキルアップはもちろんですが、視点や考え方を膨らませるきっかけづくりをしていきたいと、受講を希望しました。

 

② 講座の内容で良かったところ

コーチングの基本的考え方を確認できたことは、とても参考になりました。「答えは、その人の中にある。」クライアントが、自ら考え、決断をしなければ行動を変えることはできないということ。自分はどうしたいのか?

どうすればできるのか?そのきっかけづくりに、コーチングの手法が大きな効力を発揮するということを学ぶことができましたように思います。

今までの経験上、専門的知識をフルに発信し、聴くというボリュームよりも、情報提供的なボリュームの方が多かったことに私自身、気付くきっかけにもなりました。

また、自己理解についてのテスト診断を受け、自分のことは自分が十分理解しているものと思いがちでしたが、実は今まで思ってもいなかった意外なことが発見できたり、欠点だと思っていたことが、場合によっては、強みにかえられることなど、とても参考になりました。

8回目に実施されました、ゲスト講座は、コーチの方々のカラーや手法がそれぞれに、個性的でコーチの方のスタイルもいろいろあっていいんだと確認できる機会になり、たくさん元気をいただきました。

最終日の集大成となった、プレゼンテーションでは、先輩コーチの方からも、感想文の中で、とても貴重なアドバイスをいただけましたので、是非今後参考にしていきたいと思います。

 

③ これからの活動について

現在、フルタイムでの仕事をしていますが、今後の活動として、職場内にある子育て支援センター、また、町内にある子育て包括支援センター対象家庭に対しての、サポートを含め、宗谷管内の子育て支援に係る職員のサポートなどもすすめていきたいと考えています。せっかくいただいた子育てコーチの資格を眠らせることのないよう、活動をしていけたら最高かと思います。

石谷コーチの指導、そして先輩コーチとの出会いを励みに、これからも笑顔で頑張ります。フッちゃんの養成講座!楽しい時間、ありがとうございました。(遠藤 美代子)


 

私は37歳、3人の男の子を持つ母です。未就学の男の子3人がいる日々、最近どう?と尋ねられれば「忙しい」しか出てこない毎日の中、 「養成講座で勉強する」さらに忙しい5ヶ月間をなぜ選択したのか、それを決めた当時の自分を振り返ってみます。

2011年今から6年前に母となり、気づけば3人の男の子を持つ側から見ればたくましいママ 。周りから「すごいねー男の子3人なんて!」「大変でしょう」「お察しするわ」「スーパー母ちゃんだね」そんな周りからの言葉を受けて、自分でも育児のエキスパートになったような、子供のことも分かったようなそんな錯覚をしていました。家では「私は中立の立場。正義のヒーロー」と言わんばかりに兄弟喧嘩をする子供達の仲裁に入ってはどちらに非があるのかをジャッジしたり、何度も注意したことを繰り返す子供に「これは怒ってもいい瞬間」と自分の中でGOサインを出し子供を怒鳴りつけ、泣いている子供に「泣くな!!男だろーー!」と突き放したり、教育熱心に「子供の脳」にいいと聞けば飛びついてそれを実行したり、習い事をやめたいという子供に「途中で投げ出さない」ことを学んでほしくて有無を言わさず行かせ続けたり。そんなママでそんな毎日でした。こんな自分の子育てにしっくりいってなかったもの「これでいいんだ」「子供のためだもの」「忙しいんだからしょうがないよ」と自分を慰め肯定し続けていました。 どれもこれも他ならぬ子供のためにと思ってしていたことだったし、子育てについてそれだけ本気だったんだと思います。「子育てに正解はない」という言葉を励みに試行錯誤ただただ手探りで子育てする毎日でした。

それでも、ずっと心にモヤモヤがありました。表面上の良い子育てではなくもっと心を育てたい。子供のためにまずは自分が変わらなくちゃ。そう思った先に「愛のある子育て」「自己理解」「他者理解」「承認」「受容」ふっちゃんマインドがありました。ふっちゃんマインドを習いコーチとして人に伝える勉強をした先にはそのマインドで楽しく子育てできている自分、心が育てられた幸せな我が子を想像することができました。それが私の受講理由です。

養成講座を受講した5ヶ月間でもしかしたら私は「コーチ」を職業としてやっていくノウハウを学べなかった落第生かもしれません。ですが講座を修了した今、心から「子育てを楽しんでいる自分」がいて「子供の心に耳を傾けて寄り添える自分」がいて「我が子にとってママのハグや優しく語りかける声には 魔法のパワーがあると本気で思える自分」がいます。「怒らないで話を聞いてくれてありがとう」「ママいつもギュウしてくれてありがとう」「ママいつも美味しいお弁当ありがとう」「ママ大好き」と愛のある言葉をくれる子供達がいます。夢のように思っていた毎日が現実になりました。そして不思議なもので自分の夢が叶ったら、今度は同じように悩んでいるたくさんの人たちの助けになりたい。なれるはず。という思いが溢れてきて、本格的にコーチとしての人生もスタートさせようと自然に思えました。励みにしていたはずの「子育てに正解はない」は「その子その子に合った育て方の正解はある」という意識に変わり、性格や環境、状況によって千差万別なだけということを学びました。こんな思いを胸に少しずつコーチとして活動していきたいとおもっています。人生を変えてくれたふっちゃん本当にありがとうございます。(リウ聡子)

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